『I'M HERE.スーパーユニット〜心理学を身近に感じるホームページ』

文章/石野みどり
 月のエッセイ『34歳のおねしょ』には、読者の方から思わぬ反響があり、いろいろと考えさせられることが多かった。いただいたメールの中には、男性からは「よく書いたね。」とか「勇気がありますね。」といった言葉を頂戴したが、女性からは「実は私も大人になっておねしょをした経験があって……」というものも少なくなく、そのことを口に出して言うか、言わないかの違いだけであって、決して珍しいことではないのだというのが現時点でのわたしの感想だ。

 人は日常に実に多くのストレスを抱えて暮らしていて、ココロと身体は密接な関係をもっている。肩凝りやちょっとした頭痛も、何かに気づいてほしいという身体からの重要なメッセージだから、痛みは決してマイナスにとらえる必要はない。
 おねしょ、にしても同じことだとわたしは思っている。そのことに気づいて身体を充分にケアしてあげればココロにも潤いが戻ってくる。

 うん。そんなことはアタマ(意識の部分)ではわかっている。

 とはいえ、わたしは長い編集・ライター経験から身体が許容量を超えた時のなんとも言えない、微妙な快楽を知っているものだからときどき無茶をして突っ走ってしまう。例えば締めきり間際に1週間ぐらい、ほとんど徹夜状態で仕事をするとか、自分が関わった仕事は中途半端にしたくない、という衝動にかられて細部まで入念なチェックを怠らない。

 このような状態を自分では、“ライターズ・ハイ”(またはエディターズ・ハイ)などと勝手に命名しているのだが、心には緊張を強いながら長時間、ひとつのことに集中していると、ナチュラル・ハイというか、微妙にトリップしているような感覚にとらわれる。

 そうなると無意識の部分がわたしを突き動かすかのように、無茶をしているな、とアタマではわかっていても、最後の最後、自分が納得するまで手を入れてしまう。

 こうしてできあがったのが、『福井尚和・公式ホームページ』(http://www.yoshitaka-fukui.com/)だ。心理学が身近に感じられるホームページである。

 最初の打ち合わせからたった3ケ月で、オープンにまでこぎつけた。デザインには【I'M HERE.】の堀本真理美さんが関わってくれ、システムとSE、CGIなどは村上幸雄さんが担当してくれた。

 わたしが言うのもなんだが、本当にクールなデザインだ。自分にはない才能には心から敬意を評するが、それにしても改めてmariさんてすごいんだなあ、と周りの人に推薦することばかりだ。(わたしって、デザインやシプログラミングのセンスはないけれど、才能のある人と出逢うチャンスに恵まれている。)と常日頃、思っているのだが、今回はその思いをいっそう深めてしまった。

 WebMagazine【I'M HERE.】や『福井尚和・公式ホームページ』を見て、みなさんはどう思われますか?

 なんだか今回はとりとめもない話というか、ホームページの宣伝のような話題になってしまったが、実のところ、ここ3ケ月、ずっと突き詰めて制作していたものがようやくwebという広大な世界を航海することになり、うれしくてたまらない。
 オープン当日は時計の秒針をじっと見つめ、深夜零時にこの小さなサイトが誕生したことを、心のなかで祝福した。静かな感動を覚えた。

 同時に、わたしの手から(制作サイドの手から)離れて一人歩きを始めた姿をモニタで眺め、さみしいような、これからが楽しみなような、複雑な感情が入り交じってうまく言葉が見つからなかった。

 挙げ句の果てにほっとして、熱が上がってしまい、体温計は今、この原稿を書いている最中も39度のラインを行ったりきたりしている。

 ついつい無意識に身体に無理を強いた、その反動がきたのだろう。身体からのメッセージを受け取りつつも、あと少し、あと少し、とテンションを高めてしまったから。身体とココロ(気持ち)のバランスをとる、そのラインを見極めるにはまだまだ修行が足りないな、とあらためて実感している。

 ホームページの感想など、お聞かせいただけたらうれしいです。

▼福井尚和公式・ホームページ
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