CosmosLabタイトル


文/堀本真理美

【THE STROKES / Last Nite】
RUFUS WAINWRIGHT (収録アルバム:Is this it)(c)2001 RCA Records

 昨年メジャーデビューしたニューヨーク出身のストロークスが、来月から始まるロ ーリング・ストーンズのワールドツアーのオープニングアクトに決まりました。全米 ツアーのたった二日間だけど、彼らにとっては特別な体験になるに違いないでしょう 。なぜなら、彼らの音楽はもちろんオリジナルだけど、あえて言うとパブロック的な 要素を多く持っており、ストーンズをはじめとする往年のUKロックの影響は否めない からなのです。
 さて、そのストロークスのデビューアルバムの七曲目が Last Nite 。“昨日の夜 ”で、思い出したのが、映画『きのうの夜は…(About Last night...)』。80's世 代にはお馴染みのロブ・ロウ&デミ・ムーア主演の恋愛映画です。束縛しあわないフ リーでクールな共同生活のはずが、ぶつかり合ってばかり。揺れ動く感情に戸惑いな がらも本当の愛をみつける、って話なのですがこの歌にも通じる部分があるのかもし れません。
 結婚すると話は別なのでしょうが、恋愛期間中のお互いの距離のおき方、コミュニ ケーションの取り方って、十組の男女がいればそれは十通りあるだろうし、難しいで す。言わなくてもわかってくれる(わかって欲しい)という気持ちが無意識のなかに あったり、理解しあっていると思っても案外そうじゃない場合が少なくありません。
 あえて理想論を言うなら、わたしは共感できる部分をしっかりと共有しつつも、お 互いの「個」や「異」の部分はそのまま受け入たいのです。けど、これはホントに難 しい。これがスンナリいく相手がみつかれば、その人が人生のソウルメイトってこと になるのでしょうね。
 で、そんなわたしのソウルメイトはいま何処……?
(以下、歌詞抜粋)

Last nite she said
(昨日の夜、彼女は言った)
Oh baby I feel so down
(あたしホントに滅入るのよ)
When you turn me off
(あんたがあたしをしらけさせたり)
When I feel left out
(取り残された気分になるとき)

So I, I turn around
(だから俺は、振り向いて言ってやった)
Oh baby gonna be alright
(ベイビー、大丈夫だよ)
It was a great big lie
(そんなのウソっぱちだぜ)
Cuz I left that night
(俺はあの夜出て行ったんだから)

Oh people they don't understand
(あぁ、人はわかってくれない)
Your girlfriends they don't understand
(ガールフレンドてのは話がわからないよ)
In spaceships they won't understand
(宇宙船のやつらだってわかるもんか)
And me I ain't ever gonna understand
(で、俺。俺にだってわかりゃしないさ)

 まず、Last nite の「nite」ですが、これは night の口語的表記です。発音は同 じだけどとても軽いくだけた感じを現しています。続いて、熟語三連発。feel down (=気分がさえない・気が重い、など)、turn off(興味を失わせる・飽き飽きさせ る・その気をなくさせる、など)、feel left out (取り残されている/無視されて いると感じる、など )というように、気持ちを現すのによく使う表現なのでぜひ覚 えて下さい。また、turn off は、「(電気/ガス/水道が)止まる、(道を)曲がる 、(スイッチを)消す」という日常の動作にも使います。
 turn around も「回転する、振り向く、好転する、一変する、後ろを向く」など日 常表現としていくつかの意味の違いがあります。この場合は、turn around and say (=〜と言って突き放す)という言い回しの「and say」が省略されているのでしょ うね。
 great big lie で、同じ意味の形容詞を並べているのは強調を現しています。どん な形容詞も使えるわけではないのだけど、great big〜(大)やtiny little〜(小) はもっとも一般的なので、機会があったら使ってみてね。
 気分がノラないときって何をしてもうまく行かないものです。どうしてなのか、な んて人にわかるように説明できたら苦労しないよね。彼/彼女とうまくいかなかった ら、ちょっとだけ時間をおいてみるのも十分有効な解決手段のひとつですよね。

▼CosmosLab TOP