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文/堀本真理美

【ROD STEWART / Maggie May】
Manifesto (収録アルバム:Every picture tells a story)(c)1971 Mercury

 先日、いつものように最新ニュースを読もうと asahi.com にアクセスしてびっく り。写真入りでロッド・スチュワートの離婚調停問題が報道されていたのです。いえ 、何に驚いたかっていうと、彼の離婚話なんかではなく、極東のクオリティ・ペーパ ーがイギリスのロックスターの離婚をトップに掲載したということ。世の中変わった ものですねぇ?!
 実はわたしが初めて買った洋楽アルバムは、ロッド・スチュワートの『Tonight, I'm Yours』なのです。しかも、当時好きだった男の子がロッドに似ていたから、と いう不純な動機で(笑)
 ロッド・スチュワートといえば、昔からナルシストのプレイボーイ(今はボーイじゃなくておじ様だけど...)のイメージですが、これは大ヒット曲「(Da Ya Think)I'm Sexy」の収録された『Blondes have more fun(邦題:スーパースターはブロンドがお好き)』の影響でしょうね。
 まぁ、具体的な理由はさておき、金髪女性はモテるということになっているのです(笑) けれど男性の場合は逆で、欧米でよく言われるイケメンの条件は Tall,Dark, Blue eyes といって、金髪の男性が特にモテるというわけではありません(ブラピの髪はブリーチの可能性大!)。どちらかと言うとラテン系の雰囲気を持った人がウケるみたい。ほら、ビバヒルやアリーMyLoveなどの海外ドラマを思い出してみて。注目される女性がブロンドなのに対して相手役の男性はダークな髪の色をしているでしょう?
 長身や金髪は確かに人目をひくけれど、人に好感を持たれる容姿というのはなにも 美男美女である必要はありません。その人にしか見えない、その人にしか感じられな い何か、に人は魅了されるのです。また、その魅力に気づくタイミングも恋愛では重 要な要素のように思います。
 思い返すと、恋に落ちるときもその魔法から覚めるときも、それは思いのほか些細 な出来事がきっかけではありませんか? この歌の二人のように……。
(以下、歌詞抜粋)

The morning sun when it's in your face really shows your age
(朝陽は君の本当の年齢をあらわにする)
But that don't worry me none, in my eyes you're everything
(でもそんなことちっとも気にならないよ、僕には君がすべて)
I laughed at all of your jokes,
(君のどんなジョークにも僕は笑ったよ)
my love, you didn't need to coax
(愛しい人、僕をおだてる必要なんてなかったのさ)
Oh, Maggie I couldn't have tried any more
(ねぇ、マギー、僕はもうこれ以上やっていけないよ)
You lured me away from home,
(君は僕を家から遠ざけるほど魅了したけど)
just to save you from being alone
(ただ一人でいたくなかったからだけなんだよね)
You stole my soul and that's a pain I can do without
(君は僕の魂を奪ったんだ、なくてもいい僕の悩みの種さ)

 この歌詞の内容がロッド自身に起こったとは思いませんが、一般にちょっとはあり そうな話です。大学生くらいの男の子がかなり年上の女性に恋して一緒に暮らし始め る。楽しくやっていたはずだったけれど、ある朝、何気なく隣に寝ている彼女の顔を みたら夢から覚めてしまった……
 show はごく基本的な単語ですが、「〜を見せる」のほか「〜を示す/明らかにする/を教える/案内する」など様々な使い方をされます。He suddenly showed up(彼は突然姿を現した)など。
 coax は「〜をおだてて〜させる/説得する/〜をうまく説きふせて〜させる」など の意味の動詞です。ちょっとネガティブな感じの言葉ですね(笑)
 could have+過去分詞は、「〜したかもしれない/はずだったかもしれない」の表 現で応用できますね。
 lure は「〜を誘惑する/おびき出す/引き寄せる」といった動詞として使われてい ますが、名詞としても使われます。そうそう、ルアー・フィッシングのルアー(疑似 餌)というのもありましたね。allure(魅力/魅惑/性的魅力)という関連単語は、シ ャネルの香水の名前にもなっています。
 pain は、痛みのほかに「悩みの種/面倒なこと/不快なこと」の意味があります。
「イライラする/ムカつく/うんざりする」ときに、よく口語で使われるのが pain in the arse(ass)という表現で、はっきり言って下品ですが、アメリカ映画などでは よく耳にしますよ。
 さてこの歌の彼、いろいろ不平(?)を並べるのですが、最後に「いずれにしても 僕は君を愛してる」と言います。これって青春のほろ苦い想い出って感じで、やっぱ り男性のほうが共感できるんでしょうねぇ……。

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