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文/堀本真理美

【REBECKA TORNQUVIST / Love Song】
REBECKA TORNQUVIST (収録アルバム:Good Thing)(c)1995 EMI Svenska AB

 このアーティスト名、すんなり読めましたか? おそらくあまり聞いた事がない人 がほとんどだと思いますが、彼女はレベッカ・トゥーンクイストといい、スウェーデ ン出身です。数年前にわたしは彼女の1st アルバムを探していたんだけど、どうして もみつからなくて、当時最新だったセカンドアルバムを買ったのでした。
 尊敬するアーティストにカーリー・サイモンやキャロル・キングをあげているだけ あって、この曲もそういったアメリカの女性シンガーソングライターの影響を感じま すね。そういえば、彼女にとって英語は母国語ではないけれど、このアルバムの他の 曲も英語で作詞しています。
 さて、曲のタイトルはずばり「ラヴソング」なのに、内容はあまりハッピーではな いおうです。長く付き合っているとお互いに紆余曲折があったり、あるいは特に不満 はないのに「本当にこの人でいいのかな?」という疑問がふと湧いたり、そんな気持 ちを歌っているのかも。
 彼女の声は優しくて少しハスキーで、北欧訛りが微かに残る英語もなんだか心地よ く響きます。興味が湧いたらぜひCDを探してみてね。
(以下、歌詞抜粋)

Is this a joke, well I can't laugh
(これはジョークなの? 私は笑えないけど)
and this whole thing is pretty half
(すべてのことがずいぶん中途半端だもの)
It seems I lost my tongue in cheek
(私、誠実さをなくしたみたい)
and turned into something meek
(そしてなんだか弱気になっていくの)
into a banishment state
(追放されてしまったように)

So this last toast is not for me
(だからこの最後の祝杯は私のためじゃないの)
It's for someone I long to be
(これは私がなりたいと思い焦がれた人のため)
Or maybe someone I was
(じゃなかったら、たぶん昔の私のため)
who never seem to be this lost, who never seem to hesitate
(こんなに当惑しそうにない、躊躇しそうにない私のため)

 英語が母国語じゃないせいか言い回しや言葉遣いがなんとなく固い印象があるのは 気のせいかなぁ。とは言っても、流暢であることに間違いありませんが。
 whole(ホール)は「全部/丸ごと」といった意味ですが、あまり使う機会がないかもしれませんね。でも意外と耳にしているはずなのです。ケーキ屋さんのショーケースに「ホール○○円、ピース○○円」という表記があるの、思い出さない? アレです。また、wholesale(卸売り)という関連語もありますね。
 tongue とは「舌」ですが、そこから派生して「言葉、言い回し」という意味があ り mother tongue(母国語)というのはきっと聞いたことがあるでしょう。
 with A's tongue in A's cheek という定型表現で「皮肉たっぷりに/不誠実に/本 心とは裏腹に」といった意味です。また、tongue-in-cheek は「おふざけ/冗談」と なります。もう少し使用頻度が高い表現で tongue-tied(ものをスラスラ言えない/ 口ごもった/舌足らずの)なんていうのもあります。
 toast は、パンのトーストであると同時に「乾杯/祝杯」の意味があり、もちろん この場合は後者。日本語の「橋」と「端」みたいなものかしら?! ともかく文脈か ら判断、ですね。Let's make a toast!(乾杯しようよ!)は覚えておいてね。「誰 それに〜」は文末に to A(人物)とつければ大丈夫。
 これからパーティーシーズン到来です。どこかで使う機会があるといいですね。

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