2004年7月26日 エビヌマタイスケ

Paul Weller
 ギリッギリ5分前にようやく会場の自分の座席に辿り着いて、
ホッとする間もなく、演奏がスタートした。
 前、数回見に行ったライブでは、ソロ以降の曲ばっかりだったので、
今回も当然、そうだと決めてかかっていたら。。。
 いきなり、"My Ever Changing Moods"に、"That's Entertainment"に、"悪意という名の街"!
もう、合唱状態!アコギで これだけドライブさせる人、久々に見た気がするよ。
 し か も、キーボードで、
"Beat Surrender"のイントロ(!)を鳴らすって客いじり(爆笑)もやりつつの、1時間!
とにかくバンドが上手いし、PAも良い。ステージから遠くて、顔ぶれはよくみえなかったんだけど、
スティーブクラドックは、いたと思うんだけどなぁ。
今回はそれに加えて、オルガンが、ぐっと来るリフを連発してました。
しっかりとカヴァーアルバムからの新曲もサラッとやったし。
スタイルカウンシルの"Long Hot summer"と、
ソロ初期の"Above the clouds"が、これだけ、フェス映えするとは思わなかった。
"あー野外で聴いてるんだ今俺。"って実感させてくれた。他の曲にしても
ギターはもう、ギャンギャンに鳴っているのに、暑苦しくないところがいい。
前のスタジオアルバムのプロモ写真でなんだかえらく太っていて、容姿の衰えを心配していたが
ええ、以前にもまして、青筋立てつつ、顔真っ赤にしつつ、直情R&Bをびしびしと唄ってましたよ!
間違いない。もうポールは"生涯一MOD"を貫くって決めたんだと。
もう、JAMだとかスタイルカウンシルとかソロだとか関係なく、
曲は全部俺が書いた("Written by PAUL WELLER")のだから、いま、俺がやりたいようにやる、
ってことなんだと。秋に出るカヴァーアルバムの次の作品、凄くなりそうな気がするな。


The Who
いやぁ、ホントに来るのかどうかと、半信半擬でした。直前迄。ワイドショーすらも
ストーンズや、ポールが来日の時みたいに騒がないしさ。冬ソナに負けちゃあ嫌だ。。
でも、手許にもらった
パンフにも、ゲート前の入り口にも、"The Who"って大書してあるし、、、来てるんだ。マジで。。。
もう、高まる高まる。
そうしたら、あっけなく、出てきましたよ。ロジャーもピートも。
もう、スクリーンをジッと観て、もう、実物は豆粒状態だったけれども、
あれはロジャーで金髪の加藤茶じゃないよな、"ババーンと!"とかいわないよな。とか
なんで銀蝿風のサングラスしかもってないんだよピートはとか心の中のあらゆる葛藤が
走馬灯のように駆け抜けていく間に、1曲目がはじまった。が、音がちっちゃい!
シングルコイルのストラト1本というハンデはあるにせよ、"お前それはないだろう"と
思わず志村けんの古の台詞が出てきそうになったが、必死で心の中で取り押さえた。
ロジャーも、何となく、硬い。やっぱ緊張してたのかな。。。でも、数曲やってようやく
風車奏法で弾くピートのパワーコードがようやくマトモに"ギャーン!!"と会場中に響き渡るや否や、
ピートの腕が1回転、2回転、3回転、、、、アクションも本調子になってきた。
負けじとロジャーももうマイク振り回す振り廻す。いつ、メンバーに当たるかとひやひやしたが、
もう、芸の域に達してるぐらい、凄いタイミングで手許に戻ってくるのだ。
もちろん、だんだんと声も出てきて、しっかりと芯がある歌が客席に届きはじめた。
 選曲はベストオブ前期〜中期のThe Whoの凝縮版といった趣で、新曲も、違和感無く挟み込みつつ、
矢継ぎ早に進めていく。時間的にはすこし、過ぎてしまったけどさ、とかいいつつ、しっかり
"5:15"はやるし、"ここには、何人かの霊(!)がいる!"といって、暗に、キースとジョンのことを
言っているんだなぁと思っていたら、"My Generation"を唐突にバタバタと演奏しはじめるわ、
それに"real good lookin'boy"をつなげるわで、流石に、2年余りのツアーの成果が"鳴り"始めた。
ザックスターキーもサポートのベースも、ピートの実弟が弾くリズムギターもがっちりと屋台骨を
支えていて、安定してたし。ザックはキースムーンが本能のおもむくままに叩き切っていたリズムを
意識的に技術として、習得している感じがして、破綻はないが、やっぱりビデオで観たようなキースの
いつスネアぶん投げるか解らない、ちょっと引いてしまうようなスリルは、なかったかな。
リズム隊の不在を感じさせる曲は意識的に外されていたかもしれない。
 でも、やっぱり、ロジャーとピートが曲間でアクションを決めたりすると、ちょっと凄い。
なんだかえらい緊張感というか殺気を感じた。
しかもとどめは"Pinball の魔術師"のイントロ(!)でもう会場中が揺れた瞬間だね。ドォ−ッと。
"Sparks"もやっちゃって、もう、最後に"See me~!"ですよ。なんかもう、言葉をなくした。俺は。
客がもう、想像してた以上に盛り上がって気をよくしたのか、
"ロジャーと俺は初めて日本にきたんだけれども、、、、素晴らしい国だね!"
なんて素直にピートがいうしさ。オーディエンスの反応はやっぱり万国共通だと実感した。
で、もう、降参、って思ったのも束の間、最後の最後で、、、、白のストラトたたっ壊したのだ!
このピートタウンゼント(59才)は。。。
さらにアンプの後ろにまわったので、もしや。。。と
ヒヤリとしたが、もう悪戯小僧状態の笑顔で
ロジャーと二人で"ニタ〜"として ボリュームを下げて、退場していったよ。
ちょうど前の日にビデオで観た"Kids are alright"でのしらふで無い感じ。
あぁ、あれは、本当に彼等がやってたんだなって分かった。それが、確認できた事が、最大の収穫だった。

今月の一枚
ブルースビンボーズ"ロックンロールソウル"
bb.jpg 世界中の、転がり続ける とびきり元気で生まれつき自由な
石ころの魂達、
Brother&Sisterよ、もっと繋がろうぜ!!
でも、ただ群れてるだけじゃ駄目なんだぜ?!
その前に、自分自身をしっかりさせておかないと。
ただ流されているだけの奴は、
いくら集まったって、
1にさえ達することはできないのだから。
お前は、たった今、一人でいるけど。
決して独りではないんだ。
もっと自分を祝福してあげようぜ。
大切な誰かのことは、いつも想って、気遣ってあげよう。
その優しさは、いつか自分自身にも返ってくるのだから。(HiRO)

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